連続憲法講座「国際刑事裁判所って何だろう?~赤根智子所長に聞いてみよう~」学生参加レポート【後編】

学生インタビュー

2025年8月2日、「国際刑事裁判所って何だろう?~赤根智子所長に聞いてみよう~」が開催されました! 今回の記事では、イベントに参加した学生メンバーに話をきいてみましょう!

【参加した学生メンバー】
Hさん(法2年)、Tさん(法2年)、Wさん(教育2年)

―今回のイベントを知った経緯について教えてください!

Hさん 私は法学、特に国内法を学んでいるんですが、大学で普段からお世話になっている先生から紹介していただきました。それで、友人たちにも声をかけたところ、ほかのふたりも参加させていただく運びになりました。


―普段から国際法やICCには興味があったんですか?

Tさん 私は国際法をメインで学んでいるので興味がないといけないんですが(笑)、恥ずかしながらICCの細かなところまでは知りませんでした。今日のクイズで初めて知ったところも結構多くて、やっぱりちょっと遠い話だと捉えていましたね。

Hさん ICCについて初めて耳にしたのは赤根所長がロシアなどに指名手配された時でした。もっと言うなら、ICCの所長を日本人が務めていたことや、ICCの役割、またICCの存在すらほとんど認知してはいませんでした。

Wさん そうですね。イベントに参加するまで、ICCは自分にとっては距離のある国際機関でした。高校までの社会や公民の授業を通じて名称や役割の概要こそ知ってはいましたが、日本との関わりや、今直面している問題についてはよく理解していませんでした。

―今回のイベントで学んだことを教えてください!

Tさん ICCがどんな仕事をしているのか、そして現代の国際社会においてどんな役割を果たすことができるのかということについて深く知ることができたと思います。学校の授業で少しは扱うけれど、普段の生活とは関わりの少ない、どこか遠い話であるようにさえ感じられるICCが果たす役割の大きさを感じ、改めて国際司法について考えるきっかけになりました。

―今日のイベントで一番心に残ったことは何ですか?

Wさん ICCの役割がとても重要であるのにもかかわらず、米国からは批判を受け、制裁を加えられる対象となってしまっているという不条理があるということが強く心に残りました。そのICCの所長である赤根先生も、現にロシアからは指名手配を受けており、さらには米国によってもご自身が制裁の対象となるかもしれません。そのような中でも、赤根先生はICCの大切さや平和への想い、そして自分たちが「何ができるのかを考えるべき」ということを強く語っておられたのが、印象的でした。

Hさん 私もその点に強く衝撃を受けました。ICCが対象とするのは数ある刑事事件の中でも、ジェノサイド罪や人道に対する罪といったまさに世界の平和・安定を脅かすような事件に限られています。これは裏を返せば、まさにICCは世界の平和・安定を脅かす者しか法をもって裁かないということであり、その平和への思いの深さをはかり知ることができます。そんな機関の所長を務めているような赤根所長は、平和に対する思いや希望について本当に熱心に語ってくれましたね。

Tさん 赤根所長の言葉の一つ一つに力強さを感じました。静かに、しかし信念を持って話される姿から、Hさんも言っているように平和への思いがにじみ出る様でしたね。それから、赤根所長の若い世代への期待の言葉が強く心に残りました。今回のイベントを通じてICCを身近に感じることができましたし、国際社会を取り巻く問題を、自分にもかかわるものとして「私には何ができるか」を考えていきたいと思いました。

―最後に一言お願いします!

Hさん このイベントに参加するまで、私は事の重大さを正しく認識できていませんでした。それは私の知識不足もあるものの、根本的にはICCが日本で全くと言っていいほど認知されていないこともあると思います。つまり、日本は世界屈指のICC出資国にもかかわらず、日本人の多くはICCに無関心なのです。これは大変な事態だと思います。この記事を読んで少しでもICCについて興味を持った人が増え、世界の平和・安定に貢献できることを願っています。

Tさん 今日、世界各地で国際法が反故にされる事案が起こっています。私たちは、国際的な法秩序の体制を守っていかなければなりません。ICCがさまざまな大国の利害の中で苦境に立たされている今、『正義の番人』であるICCを守り、支援していくことが重要です。そのためにはまず、国際社会やICCについて知り、理解を深めることが重要です。自分には何ができるのか、現在の国際社会において日本はどんな役割を果たせるかということを一人一人が考えていく必要があるのだと思います。

Wさん 自分は教育学の専攻で、国際法は一見かけ離れた分野のようにも見えます。しかし、ICCや赤根先生の究極的な平和への想いには強く共感するところがあり、本イベントを通じて、平和という理念をより深く考えることにつながりました。ICCという重要な機関の取り組みと、それが直面している問題がより多くの人に認知されていけばと思います。

―みなさん、ありがとうございました!

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